BridgeHeaD
世間様ではオタクと揶揄されている類の人間が管理するブログ。ヲタってのは基本的に隠遁者であるべきだというのが持論です。
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撃ちー↑かたー↓始めー↑
普段こういうレヴューは数行を割くだけにとどめております。
が、今回レヴューを書きたく思う『ジパング』の最新刊がとうとう最終巻なので、記事を丸々一つ割いておきたく思います。

激しくネタばれを含むので、そういうのが嫌いな方はこの記事をスルーなされることを強くお勧めいたします。


ジパング 43 (モーニングKC)ジパング 43 (モーニングKC)
(2009/12/22)
かわぐち かいじ

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思えば2000年から始まったこの作品の連載も、途中で多少の休載を挟みみましたけれど、この43巻で終わりだと思えば凄く感慨深いものがあります。しかしながら、感慨深い一方で、最終巻を読み終えた今、どっちかってゆーと作品を批判する側に立っている自分に気がつくのであります。
というわけで、全43巻の総括的な意味も兼ねて、色々と気になったポイントを簡潔かつ明瞭に、箇条書きで纏めておきます。

・角松洋介
今更言うまでもなく、ジパングの主人公。
正直、草加の考えにシンパシーを感じていた自分みたいな人間にとっては、機会があればその行動の邪魔をしてくる嫌なキャラクターにしか思えない。主人公なのにどこか可哀想なキャラ。
……で、みらいの乗員が軒並みに死亡&行方不明となる中、ラストにはこの角松だけが生き残っていた。しかもホワイトハウスを陰で操る謎の日系人富豪というポジションでw(ぶっちゃけ、この描写を目にしたとき、「あ、これはないわww」と思ってしまった(笑)
※いや、それじゃあ逆に「角松にはどーなって欲しかったんだよ?!」と訊かれれば返答に窮してしまうのも事実なので、これはこれでジパングという作品に対する一応の答えなのだと思う。必ずしも最適解であるとは思えないが…w

・草加拓海
本作のもう一人の主人公。
草加を『沈黙の艦隊』で例えるならば、ズバリ海江田艦長。が、海江田に比べればカリスマ面でいささか見劣りしてしまう気がする。そもそも草加の狙いが原爆の使用であって、その意志が強固なものである以上は、彼が死を迎えるというのは疑いようのない規定路線だったのだろう。しかしながら、余りに一瞬で死んでしまったものだから、感極まる……というよりも、逆に呆気に取られてしまった。サイパンの戦いで単行本十巻分以上引っ張っておいて、最後はアレかよ!ってな具合でw

・全体的なお話
全43巻と言えば、かなりの長編である。
連載の序盤では――この作品は『沈黙の艦隊』を超えるのではないか――本気でそう思っていた。そして、単行本の十巻台くらいまでは実際に超えていた。それだけに後半の失速感が本当に残念に感ぜられ、最終的に、草加の青写真を角松がなぞるだけというちょっと残念な結末を迎えてしまった。
と、ここまではいささか酷評ばかりが目立つが、別に新谷はこの作品のアンチではない。むしろ、かわぐちかいじ先生の作品は大好きである。そして『沈黙の艦隊』を読んでいた時、あの名状しがたいほどの感動に胸を強く打たれたからこそ、このジパングが自分にとって際立って残念な作品に思われるのである。


まあ戦闘シーンを含め、ジパングにはかなり楽しませてもらったのも確かなので、もうちょっと続いて欲しかったなっていうのが本音だったりします。
はあ……かわぐち先生の作品は、これであと残すは『太陽の黙示録』だけかぁ……。太陽の黙示録も未だ建国編が始まったばかりなので、当分は連載が続くかと思いますけれど、そっちのラストはジパングのような残念なものにならないで欲しいのでありますw


>暗夜行路(後)(書評)
言うまでもなく、父との不和、そして和解というのが、志賀文学を構成する重要なファクターとなっております。
以前の『和解』では書き切れなかった父との和解をさらに昇華させ、長編としてまとめたのがこの暗夜行路なのでございます。暗夜行路は志賀氏にしては非常に珍しい長編なのですけれど、自分は作品の構成よりもやはりその文章に魅せられてしまいました。
この新谷、そもそも難解な語句や観念的な言葉で無断に飾った文章は、正直あまり好きじゃありません。作者が上から目線で「俺って頭いい!」みたいなことを押しつけているように感じられるからです。そんな自分にとって、志賀直哉の文章は三島由紀夫と並んでかなり好みだったりしますw 氏の文章は平易な語句を並べて、かなり読み易いにもかかわらず、それでいて天才的な文章力だと思わせるところがあるからなのです。
暗夜行路〈後篇〉 (岩波文庫)暗夜行路〈後篇〉 (岩波文庫)
(2004/05)
志賀 直哉

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